「遺言書を書いたら絶対に家族で揉めない!」

って本当ですかね??

相続に関する相談を受けてもらえるところはずいぶん増えました。

 

相談者A “うちは家族が仲良しだから揉めることなんてないわ でも、せっかくだからいつも私の面倒を見てくれている長男には多めに財産を渡してあげたいなぁ・・・”

相続コンサルタント “でしたら、遺言書を書きましょう!Aさんの意志を残す最後の機会になります。家族にきちんと気持ちを伝えましょう。ご家族も納得してくれると思いますよ!”

数年後・・・    なぜか残された長男とその兄弟は疎遠になり、口もきかない仲になってしまいました。

「なんで????」

少し時を戻して相談者Aさんの相続があった頃・・・

家族で遺言書をみたところ、

「長男には家と土地を相続します。残りの現金は兄弟二人で半分に分けてください」

一見、公平のように見えます。どうして兄弟の関係は疎遠になってしまったのでしょうか。

弟の気持ち “兄さんの今の家は親父からのお金の援助もあって建てたんでしょう。加えて、車も買ってもらってたでしょう。自分は社会人になって家を出てから何も親から援助してもらってないよ。介護は大変だったのは分かるけど、現金はもう少しもらえないかな。そういう話を何年か前に兄さんと話した記憶もあるけどなぁ 来年は子供が大学入学もあるしお金が必要だしなぁ”

 

 

 

 

 

兄の気持ち “親の世話を最後までしたんだから家をもらうのは当然だよなぁ。奥さんにも苦労をかけたし弟には悪いけどこれくらいもらわないと割にあわないよ。お墓も守らないといけないし、現金を半分にしているんだから問題ないでしょう。弟は何を怒っているんだろうなぁ”

この兄弟の気持ち、どっちが合ってるんでしょうか?もう少し長男は譲ってあげればいいのに、という方もいらっしゃると思います。

でも、遺言書がありますと遺言書の通りに手続きが進むことになります。遺言書は相続人の全員の合意があれば、その通りに遺産を分割しなくてもいいのですが、あくまでも「全員の合意」が必要になります。

遺言書を書くことは、残された家族への最後のメッセージです。故人の遺志は尊重されるべきですが、家族を疎遠にするために遺言書を書く人はいないと思います。

遺言書を書くことは相続の一つの手続きだと思います。その中で、家族にどういったメッセージを遺したいのか慎重に考えて残していきたいものです。

その「メッセージ」は、“今”伝えてはだめですか。もしくはその「メッセージ」は自分がいなくなった後、どういうことになりそうですか?しっかりイメージして遺言書は書きたいものですね。